山岳高原リゾートは1950年代後半以降スキーの大衆化とともに、わが国の中部以北の山岳高原地域でスキー場として、市場の条件にあわせて発展し、バブル期を経て今日に至っている。
Nスキー場は1961年に日帰り型で開発されホテルの建設で宿泊型に変わりビラやマンションの開発整備によって滞在型に衣替えしてきた。
この間約30年である。
これに対して、鎌倉や芦屋など海浜型のリゾートは、東京や大阪などの大都市に近いがゆえにである。
わが国のリゾート観光(地)の概念としばしば混同されるが、観光の本質的な部分が見知らぬ土地を訪ねることによって好奇心が満たされるのに対し、リゾートはくつろぎ、心地よさ、安息と平安であるといわれる。
したがってリゾート整備の本質は、単体のスキー場やゴルフ場、テーマパークといった施設を開発、建設することにあるのではなく、ある「ところ」に滞在し、普段と違う「生活」を楽しむことのできる空間を整備することであり、その基本となるのは滞在・居住施設およびその環境である。
つまりリゾートというよりは住宅都市として、住宅地化、ベッドタウン化を余儀なくされる。
わが国において、欧米にみられるようないわゆる海浜・海洋型リゾートに見るべき事例が乏しいことは事実であり、海浜、海洋といえば依然として夏季型の海水浴場や単体のヨットハーバーが中心であることは残念なことである。
こうした現状の中で、沖縄県が独特の自然や文化を背景に海浜リゾートとして発展してきていることは注目に値しよう。
このほかにわが国では、温泉地が独自の発展を遂げてきている。
温泉地の歴史は古く、その時代、時代によって湯治や医療に活用されてきたことは周知の事実である。
明治時代に雲仙温泉のように国際的リゾート(香港在住のイギリス人が避暑に来訪していた)として独自の開発整備をされた例を除いてほとんどの温泉地は日本的リゾートといわれる農閑期の「湯治」から、高度経済成長期を経て1泊2日団体宴会型の温泉観光地に変わり、今日、個人客の時代を迎えて再生方策を模索している。
近代リゾートの代表は軽井沢である。
軽井沢は、たとえば旧軽井沢では、別荘を1年間利用しない温泉があるわけではない。
冬でも閉鎖しておくと部屋の畳が使えなくなってしまうほど湿度が高く、雪が降らず、現在スノーマシンによる人工スキー場は開発されているが、本格的スキーができるとは立地条件は必ずしも保養地、リゾートとして優れた条件というわけである。
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